紬日和

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須賀敦子の静謐

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    仕事はひと区切りついたはずなの,別件が出て来て相変わらずの状態.
    友人にもちょっと頼まれごとをされたり.

    そんな気ぜわしい日常,朝夕の地下鉄,バスで読む,須賀敦子全集は
    気分の切換えをしてくれる.

    今読んでいるのは第2巻目.イタリアでの生活,その前に最初に行った
    フランス留学での話,そしてその間の日本での暮らし.
    それが一見脈絡なく書かれています.

    でも,それがまったく違和感なく,須賀敦子の辿った道をいろんな角度から
    示してくれる.50年近く前の話でも,すんなりとその中に融け込んでしまう.

    昨日は10時過ぎまで作業をして,家に戻ったのは11時近く.
    議論して高揚した気持ちを抱えたままベッドに行き,今朝もまだその名残の
    妙にハイな気持ちと,睡眠不足からくる頭痛に悩まされていました.

    それがバスの中で「アスフォデロの野をわたって」を読んでいて.敦子が夫の
    ペッピーノを失うかもしれないという恐れを抱きながらポセイドニアの原を
    流離っている話を読んでいたら,気持ち高ぶりがスーッと吸収されました.

    彼女の文体,生活のから滲み出る静謐さが気持ちを落ち着かせてくれた.

    個人的不安,悲しみを抱えた話なのに淡々とした中にも凛とした筆致は人の
    不在について普遍的な悲しみを感じさせる.


    彼女のエッセイは何度も読みながら毎回違う印象,気持ちにさせてくれます.
    これからも.本棚から何度も引っぱり出して読みたい1冊です.
    本の虫 | permalink | comments(2) | trackbacks(0)

    この記事に対するコメント

    sognoさんも本とコーヒーでじょうずにオンオフの切換えをされていますね.

    私は田舎住まいなのでカフェもありませんが,バスの中が切換えのスペースです.
    小紫 | 2012/10/31 8:45 PM
    本に助けられる・・・私も何度も経験しました。
    音楽もそうですが。
    須賀さんの本でクールダウンできたのですね。
    そういう本は貴重ですね。
    sogno | 2012/10/31 5:26 PM
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